1.前提条件
(1)Wordpressを利用して構築
Webサイトは、HTMLによる記述、CMS利用、クラウドアプリ等で作成する。CMS利用率は年々上昇して50%を超え、CMSの中の8割がWordpressである。Webページ作成のスタンダードとなる「Wordpress」を今回利用する。
(2)レンタルサーバの利用
自社でサーバを準備するにはコストがかかり、構築には高い技術が必要である。コストの安さ、Wordpress構築のしやすさを考えて、レンタルサーバを利用する。既に契約済のロリポップとする。
(3)セキュリティ対策
普及率が高いCMSやレンタルサーバは外部から攻撃されやすく、セキュリティ対策が特に必要である。構築後に管理されていないサイトが攻撃されやすい。セキュリティ対策は一般的に上限はないが、最新のWordpress適用とレンタルサーバの定期的なパスワード変更だけで、それなりの効果がある。Wordpressは、カスタマイズ開発や頻繁に更新していないプラグインを利用すると、最新版が適用できなくなることが多い。カスタマイズしない、プラグインの利用は必要最小限で、常に最新版へ対応しているものを選定する。
インターネット上の通信で、個人情報や機密情報を暗号化するためにSSLを利用する。SSLは有償サービスのものがあるが、導入にはスキルが必要で、企業のオフィシャルサイトで利用されている。ロリポップの独自無料SSLでも暗号化として十分なセキュリティは確保しており、当サービスを利用する。
(4)習得の範囲
Webページはインターネット回線、サーバ、ソフトウェアで構築しているが、仕組みについてはシステムエンジニアが最低限理解する技術である。今回はユーザ目線で理解すること、短期間で構築することが目的であり、基盤技術の習得までは行わない。レンタルサーバ上にWordpressを設定し、必要に応じて既存サイトからデータを移行して初期構築を行い、運用管理するためのノウハウを習得する。
2.初期構築
(1)Webページの新規作成
(2)Webページの移行作業
① WordPress → WordPress
・ エクスポートとインポート機能を利用してある程度データ移行が可能
・ 移行できないデータは旧Webページのデータをコピー&ペーストする
② WordPress以外 → WordPress
・ 全てコピー&ペースト
3.演習
(1)基本
(2)応用
4.新サイトの運用
(1)コンテンツ登録(ブログページ、固定ページ)
(2)ソフトウェア更新
① 対象
・ WordPress本体とプラグイン
・ ミドルウェア(Webサーバソフト、DBサーバソフト)
② 事前準備
・ 万が一の場合の復旧として、WordPressのエクスポートとロリポップフォルダのバックアップを行う
・ ロリポップでは、有償の世代管理・自動バックアップ機能があるが、費用対効果を考えて利用しない
5.成果物
(1)設計書
(2)新規構築手順書
(3)運用手順書
6.次のステップとして
Webページと業務システムでは類似する点が多い。差異の理解と簡単な業務システムの構築演習により、メインビジネスの業務システムの概要を理解する。