業務システムの「統計機能」では、蓄積されたデータから現状分析を行い、企業の将来を予測支援することが求められている。

業務システムを新規開発する場合、入力系の機能で登録された情報を抽出・加工・出力するという観点で、統計機能を整理する必要がある。個々の機能、複数の機能の組合せから、統計に必要なテーブルと項目を確定していくので、システム全体を考えながら、検討することになる。
十分に検討されたとはいえ、その検討範囲が広いために、実際に新システムでデータを入力して統計機能を確認してみると、項目の変更や追加が発生することがあるのではないか。ユーザ検証フェーズでの追加対応は、開発中のシステムへの影響が大きくなることが多い。
DBに項目追加すると、画面や帳票にも反映が必要となる。影響確認~設計~テストまでやり直す必要があり、開発スケジュールの調整や追加費の負担を考えなければならないだろう。
結果として、初期リリース時の項目追加を断念したり、追加費を負担して反映することがあるのではないか。

今回は、上記のように開発フェーズで仕様変更が発生しやすい統計機能について、柔軟に対応できるシステムを考えてみたい。

前述の通り、新規開発の途中でDB項目を追加するのは影響が大きい。
スクラッチ開発の場合は、影響調査~設計~開発~テストまで行うので、スケジュールへの影響や、追加開発費用が発生する可能性が高い。パッケージを利 用した開発の場合は、提供ベンダーから開発を断られることがあるかもしれない。
超高速開発ツールを利用した開発であれば、開発画面での項目設定によりDB・画面・帳票へ簡単に追加することができる。
これにより、スクラッチ開発やパッケージのカスタマイズで起きやすい、スケジュール調整・追加開発費用・対応可否といった問題は、ほとんど発生しなくなるだろう。

また本番稼動後に、経営面からの要求によって早急に統計機能を改修するケースが多いのではないだろうか。超高速開発であれば、容易に項目追加が可能であり、迅速にリリースできるという優位性がある。

 ●推奨する超高速開発ツール ジャスミンソフト社 Wagby
   https://wagby-lab.jp/

次に、超高速開発ツールを利用することで統計項目の追加は容易に対応できるが、蓄積された統計情報を分析・出力する機能はどうだろう。

以前は業務システムの一機能として個別開発していたが、最近はBIツールと連携して実現するケースが増えている。
「機能」「価格」「データ量」「ユーザのスキル」「運用環境」などの観点からさまざまな製品が販売されて、利用者が簡単に分析できるようになっている。
この方法で、超高速開発ツールと連携するのがよいと考える。 超高速開発ツールとの連携方法は、以下の通りである。

① BIツールへの反映方法がCSVデータであれば、超高速開発ツールのCSVデータ出力機能により作成して、データを取り込む。
② BIツールからODBCやJDBC経由で、DB(テーブル)に直接アクセスしたり、DB(テーブル)のレプリケーションDBにアクセスする。
③ リアルタイムにデータ連携する場合、超高速開発ツールのREST APIで連携して、BIツールにデータを反映する

顧客の業務システムにマッチする、 廉価である、手軽に運用できる BIツールを提供するという観点から製品を紹介する。
クライアントサーバシステムとクラウドサービスの2つの製品を紹介したい。

●ソフトウェア・パートナー社 SP BRLite(クライアントサーバシステム 汎用検索出力ツール)
  http://www.sp-inc.co.jp/?product_contents=spbrlite

●KeepData社 KeepDataHUB(Webサービス DXソリューション )
  https://www.keepdatahub.asia/login/_view_page.php?i=KeepDataHub&c=j!psOvfCHfswU!eq

当社では、短期間で思い通りのシステムを構築できる「超高速開発」を積極的に勧めている。今回、仕様追加が発生しやすく様々な分析が必要な統計機能について、超高速開発ツールとBIツールの連携により、迅速に対応できる業務システムが実現できるようになる。

現行システムの統計機能が不十分で見直しを行いたい、ベンダーに開発依頼しているが、対応が遅くコストがかかり改善したいと考えている方は、今回紹介した超高速開発ツールとBIツールの連携をぜひお勧めしたい。

おわり